現在、日本では『医療崩壊』が毎日のように叫ばれ、また、医療費抑制政策の中で多くの医療機関が厳しい経営状況に立たされています。その状況は健育会グループも例外ではありません。しかし私たちは厳しい環境の中でも地域や患者さんの求める価値を提供し続けるために様々な組織や経営の改革に取り組んできました。その結果、皆様に支えられ、今日があると感じています。
健育会グループは、1953年、東京都板橋区に先代理事長である父・竹川不二男が設立した診療所から始まりました。今年で57年。60周年を3年後に控え、今、健育会グループは、6つの病院をはじめ、老人保健施設、有料老人ホーム、訪問介護ステーション等を有するまでになっています。その間、私たち健育会グループは試行錯誤を繰り返しながら、独自のマネジメントノウハウを築いてきました。
その1つが、医療と経営の責任を明確に分けた「ツートップ制」の導入です。
日本の民間病院の多くは、病院長が診療部門も経営部門も担うところがほとんどです。私自身も初めて院長として病院経営に携わったときは2つの役割を担っていました。しかし、経営者に求められる役割や責任と、診療部門を統括する者に求められる役割や責任とはまったく別のものです。それを一人の人間が担うには、時間的にも体力的にも限界があります。
そこで医療と経営を分けるという発想にたどり着いたのです。この「ツートップ制」をはじめとする、病院以外の日本の企業や海外の病院との連携により健育会グループが培ってきた独自のマネジメントのノウハウは、今や病院経営のコンサルタント事業として展開するまでになっています。私たち健育会グループは、この健育会スタンダードを日本の病院や民間病院のスタンダードにまで拡げていきたいと思っています。
健育会グループでは、患者さんが病院に求めるサービスを「医療」のみならず「介護」「生活活性化」「ホスピタリティ」の4つの機能に分類し、医師、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士、介護士などすべての専門職が患者さんの情報を共有し、連携しながら患者さんに適切なサービスを質の高い医療を提供する「チーム医療」を実践しています。
私たちは、健育会の病院をご利用いただくすべての方に 「この病院に来てよかった」「ここの看護師さんにお世話になった」「ここの先生に診てもらいたい」と思って頂けるため「チーム医療」によって患者さん一人ひとりを中心とする質の高い医療・介護サービスを提供することに努力を惜しまず取り組んでいきたいと考えています。
そして患者さんだけでなく、ご家族の方、紹介いただいた方、地域の方々など健育会グループと関わる全ての方々に対して安心や満足を提供し、心を豊かにする存在でありたいと思っています。
健育会グループが最終的に到達すべき目標は、「光り輝く民間病院」の実現です。
病院を取り巻く経営環境は厳しい状況にありますが、そういった環境のなかでも地域や患者さんの求める価値を提供し続け、安定した経営を継続してこそはじめて良い医療が提供できると考えています。健育会グループは地域の求めに応じて、どのような厳しい経営環境においても安定的に病院を運営しています。
今後も我々が今まで培ってきた病院経営のノウハウを活かしながら安定した経営を継続し、我々のミッションである「光り輝く民間病院」を実現することが、日本の医療崩壊をくい止め日本の医療を支えることにつながるのではないかと考えています。
健育会グループが60周年を迎えるにあたり、「光り輝く民間病院」の実現を我々の今後のさらなる課題として、より一層邁進してまいります。