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健育会グループにおける看護研究の発展

理事長看護・リハビリテーション研究会も今年で12回目となります。近年では、発表内容のレベルも上がってきたと感じていますし、昨年はグループの看護部門全体で23演題を、外部の学会で発表することができました。健育会グループの看護研究がここまで成長したのは、叶谷先生のご指導のおかげだと感じています。

叶 谷そのようにご評価いただき恐縮です。忙しい日常業務の中、看護師の皆さんが研究活動を継続していくことはなかなか難しいことです。先ほどお話しいただいたように、研究活動を推進し応援してくださる理事長がいらっしゃるからこそ、成し得ている活動だと感じています。また逆に毎年研究の過程で関わらせて頂き、現場で頑張っている皆さんならではの気づき、視点にとても刺激を受けています。
研究活動に関わっていて最近特に感じていることは、継続的に活動していることが実を結び、また各病院に研究を指導できるリーダー的な存在の方が育っていて、それが研究活動のレベルアップに繋がっていることです。

私もそのように思います。看護研究の勉強会は年間で6回(TV会議、本部集合研修)、1回3時間で開催しており、叶谷先生に毎回丁寧なご指導を頂いています。また、ここ2-3年の話ですが、各地域において近隣病院が集まって行う看護の研究会に健育会グループの病院もそれぞれの地域で参加し、発表を行っています。すると、研究にしっかりと取り組んでいることが他の病院に伝わり一目をおかれることも多く、それが看護師の自信に繋がっているという話も、看護部長から聞いています。

竹川理事長 叶谷先生 森先生

叶 谷研究活動においては、各地域でリーダーシップをとっていける実力を、健育会グループのどの病院もお持ちだと感じています。
特に、学会発表というと急性期の病院は多いのですが、リハビリ、療養病床、地域包括ケア病床の研究はあまり数がないのが現状です。急性期病院と違って、看護職であっても介護職と一緒に働くことが前提ですから、健育会グループにおける研究も「看護だけではなく様々な職種と手を組んでどのようにケアを向上させていくか」という視点のものが自ずと多くなっています。しかし、そのような視点での研究はこれまであまりないので、これからの超高齢社会において、この分野の発展は非常にニーズが高いと感じています。最近では、学会で研究が採択され、発表に結びついていますし、これからも先駆的に取り組んだ研究の成果を発信していただき、健育会グループの力をアピールして欲しいと考えています。

理事長トーク