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健育会グループでは、2012年に新たに「しおん」や「石川島記念病院」を仲間に迎えるなど、グループとして大きくなり職員数も今や3000名を越しています。そのような中、組織が大きくなればなるほど情報の伝達と共有が難しくなってきていると感じます。

特に健育会グループでは日本の企業経営やアメリカの先進的な病院経営の手法を参考にして、独自の手法で病院経営を行っています。試行錯誤を繰り返しながら培ってきたノウハウ、エッセンスを浸透させ、さらに組織として強く成長していくため大切にしていることは、言葉をきちんと定義し、職員がその言葉を充分理解することです。

健育会ロゴマーク

例えば、「質の高い医療」というと、高度医療が提供できる病院を想像される方もいるでしょう。しかし、健育会グループでは「一人ひとりの患者さんのニーズに合わせた、適切なチーム医療がしっかりと提供できる」ことを質が高いと定義しています。このように、言葉一つをとっても、解釈によって意味合いが変ってきます。ですから、経営層から現場の職員まで全員が健育会グループにおける言葉の定義を理解していることが大切なのです。

今回の理事長トークでは、健育会グループの運営会議等でよく使われる代表的な言葉について改めて振り返りたいと思います。これらの言葉のいくつかは、ホームページ内のケンイクペディアにも掲載していますので、そちらも参考にしてください。

■ ケンイク・ワード vol.1(1〜10)

NO ケンイク・ワード 解説
1 管理 「ルールを決めて徹底すること」と定義し、管理職の役割は、部下がルールに反しない仕組みを作ることである。
2 サービス業のリスク サービス業は極端に言うと、「100-1はゼロ」である。たとえば、99人の職員ががんばって患者さん・ご利用者のニーズに応えご満足いただけたとしても、一人の職員が患者さん・ご利用者に不快な気分を与えたら、その瞬間、99人の努力は無駄になる。サービス業のリスクは、一つのミスが全体の評価を下げてしまうことである。
3 ブランドは
人の和の証
病院・施設の評価には、「医療の質」等、様々な指標があるが、病院・施設が一流と言う評価をされるということは、職員全員の人の「和」ができている結果である。「和」とは言い換えれば、チームワークである。職場のチームが形成されてはじめて「強み」すなわち「ブランド」が確立され、一流と言う評価を得ることができる。
4 しかけとしくみ トップダウン的に理念や方針を浸透させるためには「しくみ」が必要であり、ボトムアップ的に意見が出るような組織にするためには「しかけ」が必要である。健全な組織運営には、「しかけ」と「しくみ」、両方が大切である。

理事長トーク