Vol.276 第16回「チーム医療症例検討会」を開催しました

特別講演では、医療法人徳洲会・湘南鎌倉総合病院で、脳血管障害予防センター長を務める森貴久先生にご登壇いただきました。

「脳卒中患者に必要な地域連携の構築」というテーマのもと、チーム医療の重要性についてお話しいただきました。さらに日本の医療の現状、医療者や立法、政府が目指すもの、さらに地域医療の種類とその中で医療施設の診療報酬がどのようにして決まっているか、診療報酬と現場スタッフの関係、湘南鎌倉総合病院などの急性期病院で行っている治療内容、そして最後に地域医療連携についてのお考えについて詳しく解説いただきました。

また、私からは以下のような挨拶を行いました。

森先生、素晴らしい講演をありがとうございました。自分のやりたい医療が病院の発展、ひいては地域医療の発展に結びつくという自覚を持って指導されていることは素晴らしいと感じました。そのようなドクターが集まっていることが、日本最大の医療法人で、最大の利益を出している徳洲会グループの強みなのだと思います。経営者として非常に勉強になりました。
そして森先生のお話にあったように、チーム医療の大切さは本日発表される「キラキラ介護賞」「ミラクル賞」のなかにも見られると思います。我々健育会のチームは、病院・施設のスタッフだけでなく、患者さん、ご利用者さん、ご家族も一員となり、チーム全体で取り組んでいます。前半に紹介する介護部門の「キラキラ介護賞」は、まさにチームで愛情を持って親身な対応ができた結果ご利用者の輝く笑顔がみられた実例です。
また後半に紹介する医療部門の「ミラクル賞」は、常識を超えて改善した症例です。医療人であるドクター、ナース、セラピストはみな、科学者です。科学的に考え、探究心とチャレンジ精神を持って、諦めずに「なんとか患者さんに良くなってもらいたい」とチーム全員で頑張った結果です。1年間、本当にご苦労様でした。また明日からチームの一員として、奇跡的な回復を目指すべく業務に邁進してください。それでは発表を楽しみにしています。

前半の座長は、湘徳大学短期大学部の亀山幸吉特任教授が務められました。

まずは介護部門10チームによる症例発表です。入居者さんに愛情を持ってワンチームで寄り添ったケア事例の発表を行いました。