Vol.277 第16回「チーム医療症例検討会」を開催しました

前半の各発表・質疑応答を終え、座長の叶谷由佳教授(横浜市立大学医学部看護学科老年看護学)から、全体の講評と各病院施設への丁寧な講評をお話しいただきました。ここでは全体の講評をお伝えします。

コロナ禍で大変な中、1年間看護の質の向上のために研究された方々に敬意を表します。とても良い発表でした。私は今年度8月19日、20日開催の日本看護研究学会で大会長を務めます。例年通り、健育会の皆さんもこの学会でも発表頂けること楽しみにしています。 毎年、回復期リハビリテーション病棟や療養病棟、地域包括ケア病棟関連の発表は健育会グループだけです。リハ病棟や慢性期病棟に関してのオピニオンリーダーになるのは皆さんだと思っています。厳しくも温かい激励の期待に沿えるようぜひ頑張ってください。

続いて健育会の宮嵜雅則副理事長より、総評を頂きました。

現場の実践を通じた看護業務の改善向上や更なる発展が期待される研究、コロナ禍で患者さんや家族の不安が大きい中、親身な対応を実践する上で大変意義深い研究などが多く見られ、とても良かったです。その他も、日常業務での実感や疑問に沿って研究が行われ、チャレンジングな演題などテーマも多岐に渡り、大変興味深く拝聴しました。
一方で研究方法の選択、介入、調査対象の選定、結果と考察の関係、プレゼンの独自性の主張やスライドの作り方、発表方法など工夫が必要なところもありました。
日頃から健育会グループの1人1人が探求心を持ち、科学的、論理的な考察力を身につけることが大切ですから、ぜひ健育会グループの文化にしていきましょう。その意味で研究発表だけではなく、質疑応答やディスカッションも大切です。質疑応答は前回よりも大変活発で時間が足りないくらいだったので、とてもよかったと思います。