最新レポート

昼食をはさみ、看護研究発表が日頃から健育会グループの看護研究活動についてのご指導いただいている横浜市立大学医学部看護学科 教授 叶谷由佳先生が座長となり行われました。

【看護研究発表演題】

転倒とできるADL・しているADLの差異の関連性 熱川温泉病院 永留 愛里

女性と整形疾患患者においては、日常的に「できるADL」と訓練で「しているADL」の差が大きく、転倒に影響していることが示唆された。

回復期病棟のナースコールに対する実態と意識の違い 竹川病院 吉田 しず香

ナースコールの実態と意識に関するアンケート結果を病棟職員が共有することによる、患者とスタッフ双方の変化を調べた。実態の把握後の変化に有意差は見られなかったが、満足度「高」と示す患者数は増えた。

回復期リハビリテーション病棟における摂食・嚥下障害患者の看護修得のための教育効果 〜S.L.理論®を用いて〜 石巻港湾病院 木村 弘美

看護職個々のレディネスの段階に合わせた教育アプローチを実施した結果、4項目が有意に高く、この方法による学習の有効性が明らかになった。

音楽鑑賞が施設入所者に与える影響 介護老人保健施設オアシス21 阿部 信宏

施設利用者を対象に4種類の音楽を聴いた反応を調べた結果、クラッシックと民謡に変化があり、個人の心身状態や時間によって音楽を使い分けることが、心身をコントロールするのに有効的であることがわかった。

脳血管障害患者 Functional Independence Measurement (FIM)〜トイレ移乗3〜4点で自宅退院する条件〜 花川病院 遠藤 宏美

FIM排泄関連動作の自立に関わらず、日中介護者がいれば在宅復帰が可能であった。一方、在宅にならなかった患者は、年齢が若く、身長・体重が大きく、認知度もよい男性であった。

看護師、ケアスタッフによる食事形態アップへの取り組み 〜嚥下訓練の効果〜 いわき湯本病院 根本 奈津美

嚥下障害の患者を対象に訓練を行い、さらに摂食場面の観察と評価を行った結果、改善が見られた。言語聴覚士のみならず、看護・介護職員が日々、嚥下訓練と評価を行うことが改善につながることが示唆された。

ブラシの種類別による舌清掃効果〜舌の菌量の変化より〜 西伊豆病院 川添 裕樹

ブラシの選択のために、舌のケア後の菌の変化を見た。結果、3種類のブラシ、すべてに菌量の減少はみられたことに加え、その菌の減少に差は見られなかった。短時間のブラッシングでも継続的に行うことが重要であるとわかった。

お話しされる叶谷先生

看護研究発表の全ての演題が終了後、叶谷先生から「みなさん業務が忙しい中、本当に1年間研究お疲れ様でした。一貫性というところでは、目的をきちんと意識をして、目的にあった方法で説明し、その方法にあった結果を説明して、その結果をもとに考察をまとめるという事を伝えてきました。しかし方法にない事が結果に出てきたり、結果でこれ述べてないことが出てきたり、普段の仕事の中で見ていた事を入れてしまったりという事がありました。
 発表となると、今まで1年間やってきた事を7分とかで発表しなくてならず、難しい技術です。短い中で何が言いたいのか、目的に対して何が治験として言えたのかという事をわかりやすく伝えなくてはなりません。そこをもう少し意識してトレーニング積んでいきますと、もっとわかりやすい発表になると思います。また、方法であまり説明していないことが、結果で出てきたり、表は出てくるが数値の意味が示されなかったりということがありました。外に出て発表する時には、色々な人がいますので、尺度やスケール使ったりするなど、もう少し丁寧に説明できるとすごくわかりやすくなると思います。」など、発表に関する今後への期待を込めた講評を頂きました。

教育・研修