最新レポート

リハビリテーション部門の演題が全て発表された後には、座長の酒向先生から以下のような講評をいただきました。

座長の酒向先生

皆さんのご発表を聞き、各施設ともに忙しい臨床の中で、一生懸命にデータを集め頑張っているというのがよくわかりました。非常に素晴らしいと思います。

石巻健育会病院:舌圧値を図っているというところはなかなかありません。ですから、舌圧値と握力との相関を見たり、値を元に食形態を分けて3食経口摂取に持っていくなどができれば、教育講演をいただいた小山先生にも認めていただけるようなデータとなっていくと思いますので、ぜひ研究を進めていって下さい。

花川病院:BWSTTを骨折の患者さんに使って、痛みを緩和した上でパフォーマンスを上げるというというのは、非常に理にかなっています。整形のリハビリでは、「痛くないリハビリ」「荷重をしっかりかけるリハビリ」、そして「可動域を伸ばすリハビリ」の3つをしっかり実施することで、良くなっていきます。BWSTTを使うと痛くありませんので、基本に忠実に引き続き症例を集めて、いいデータを出していってください。

熱川温泉病院:厚労省でも中程度から重い障害の方への水治療は有効だと言われていますが、なかなか水治療をやっている施設というのはありません。ですから、水治療が実施できるのは大きな武器だと思います。ある程度疾患を絞って症例数を増やし、「こういう障害の強い方に対して水治療は有効である」というスタディを出していただくことができれば、と思います。

竹川病院:Polypharmacyは非常に大切なことです。やはりたくさんお薬を飲まれている方があまり良くないというデータをしっかり出して頂いているので、次の研究へ繋げていけると思います。入院時でたくさんお薬を飲まれている方で、減らせなかった方と減らした方、そのお薬の内容が必須だったかどうか(ただ必須であっても5錠以下に減らさなければいけないわけですが)、睡眠薬や向精神薬の影響など、これから研究を進めていって欲しいと思います。

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