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2017年9月30日(土)、ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)において
『健育会グループ 平成29年度医師研修会』が行われました。
今回の医師研修会は、昨年に引き続き「終末期医療」をテーマに行われました。
まず初めに、竹川理事長より今回の研修の目的についてのお話がありました。
(詳しくは理事長トークvol.164をご覧ください。)
理事長講話 要旨
- 「平均寿命と健康寿命の差が10年ある」これは、現代の日本の大きな課題である。
- 人生最後の10年間を、患者さんご本人にとって決して幸せとはいえない時間として過ごし、家族もその方の介護で疲れ切っていくという悲しい現実がある。またそれに加え、国の財政に対する負の影響も無視できない。
- この不幸ともいえる状況を変えていくためには、国民の健康寿命を延ばすことで、この10年を縮めていく必要がある。
- また同時に、日本の医療現場における終末期医療の在り方を変えていく必要があり、私はその改革のリーダーは医師だと考えている。
- 患者が大往生を実現できるよう最適の医療判断を選択することは、ご家族には判断が困難な場合が多く、医師には死を受け入れられない家族を納得させる見識と人間力が必要である。今回の研修会もそのような力を高める場となることを願っている。
今年の研修会では、健育会グループ 副理事長の岩尾 總一郎先生の座長のもと、ご夫婦で終末期高齢者の医療に取り組まれている北海道中央労災病院の院長 宮本 顕二先生と江別すずらん病院 認知症疾患医療センター センター長 宮本 礼子先生をお招きしてご講演を賜りました。