Vol.213健育会グループの新型コロナウイルス対策について。

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol213

連日報道されているとおり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数が増加の一途を辿っています。今後、健育会グループの病院・施設でも、感染者が発生する可能性があります。そこで今回は、グループ内における新型コロナウイルス対策について述べたいと思います。

3月に入ってから国内の感染者数が1日に50人以上増える日もあり、大変厳しい状況になっていると言わざるを得ません。3月11日には、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的な大流行)と言える」との認識を示しており、長期戦になることが予想されます。こうした状況に対して我々は、決して報道に踊らされることなく、やるべきことを冷静にしっかりやっていくことが何よりも大切です。

新型コロナウィルスは、ウイルス性の風邪の一種で発熱やのどの痛み・咳が長引き、強いだるさを訴える方が多く、潜伏期間が長いことが特徴です。一方で、毒性はそれほど強くないため、多くの感染者は安静にして水分摂取を心掛けることで快復しています。ただ、現時点では治療薬が無いために、一般の人々の恐怖心につながっているという側面はあります。

まず我々が行うべき基本的な対策としては、周囲に感染者がいるかもしれないと考えると同時に、自分自身も考慮して、手洗いとマスクの着用を徹底することです。長期戦になると油断しがちですが、少なくとも2週間は国内で新たな感染者が発生しないという状況になるまで、続けてほしいと思います。