Vol.264健育会が社会福祉法人の使命とすること

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol264

8月22日発売の週刊現代で特集された「本当に優良な介護施設ベスト20」において、社会福祉法人ケアポート板橋が最優良事業所として選出されました。この機会に、社会福祉法人と特別養護老人ホームについての私自身について考えをお伝えします。

社会福祉法人というのは、株式会社あるいは医療法人とは全く性格が異なるものだと私は認識しています。まず社会福祉法人には所有者がいません。言い換えれば国が所有しているということ。この国の財産を、業務執行役員である理事が責任を負って運営しています。

私は、持分を有する医療法人を株式会社にするべきという信条を持っていますが、社会福祉法人に対してはこれと全く逆の対照的な法人という位置づけで捉えています。そして医療法人とは厳格に一線を引き、オーナー色は出さないことを常に意識しています。

そして評議員や理事は地元の方から、理事長である私も正式な理事会で選ばれ、任期を守りながら国の財産を正確に運営するという責任感を持って勤めています。

現在、特別養護老人ホームは、介護保険法が施行されて名称は介護老人福祉施設に改められ、利用料金の個人負担も少しですが上がっています。しかしお金のあるなしに関わらず、介護を受けたい人が誰でも入れる施設であることが社会福祉法人を運営する私たちの使命と考えています。まさに有料老人ホームとは全くの対極にある施設という認識です。