Vol.292 『第17回チーム医療症例検討会in東京』を開催しました

続いて、私からは以下のような挨拶を行いました。

このチーム症例検討会は、健育会の中でも歴史がある会です。今年も介護から10演題、病院から9演題の発表がありますが、年々素晴らしい症例が集まってきていると感じています。
特別講演では、イムス富士見総合病院の石原先生から、「脳卒中診療の現状と目指したいチーム医療」というご講演をいただきます。チーム医療というこの会にふさわしいテーマで、私も大変楽しみにしております。
このチーム症例検討会は、チャレンジする文化かどうかが分かる機会でもあります。通常では難しいと思われた症例でも、奇跡的な回復を遂げ、その人らしさを取り戻し、生きがいを見つけられた。それは、皆さんのチャレンジの結晶であります。本日の様々な発表からノウハウを学び、次のチャレンジに活かしてください。
皆さん既によく理解されていると思いますが、介護部門はご利用者がその人らしく、キラキラと輝いた症例の発表です。病院部門は医学の常識を超えて改善したという、ミラクルな症例の発表です。どちらも忘れてはいけないのが、ご家族も含めたチームで成し遂げられるということです。まさに“Our Team”です。
抄録上では、まだ十分とは言えなかったり、介護部門で身体機能の回復が中心になっているものもあります。鋭い視点で質疑が交わされ、より症例を深めていただきたいと思います。熱いディスカッションを期待しています。
多くの症例一つ一つに職員の“愛情を持った親身な対応”ゆえに成し遂げた成果が垣間見えます。Our Teamとして、自分は健育会の一員だと誇りを持てる機会になると思っています。皆さんの発表が楽しみです。

前半の座長は、湘徳大学短期大学部健康福祉学科の亀山幸吉特任教授が務められました。入居者さんらしい人生を取り戻すための愛情を持った親身な対応で、生きる気力を取り戻した事例の発表を行いました。