Vol.293 「第18回TQm活動発表セミナー」が開催されました。

「-幸せホルモン-」の発表の後、ビーフォーシー相部社長から下記のような講評をいただきました。

日々の業務をこなしながら、短い時間でよく学ばれていたと感じました。
医療従事者ではない私の率直な感想ですが、みなさんは数値的な結果や、理屈に重きを置いて実務に取り組んでいるように感じました。
幸せホルモンを多く出す上で重要なのは「自分たちがどのように振る舞うか」です。
しかし今回の発表を見るに、数字的根拠からの目的設定、各資料データに基づく活動実施、数値的な結果、というような理系的思考による発表が多いように感じました。
数値化してシステムを作ることはとても大切です。しかし、システムを作るとそれ自体がゴールになってしまいがちです。
システムとして行動していくと、次第にルーティン化してしまいパフォーマンスが落ちていきます。幸せホルモンを出すことを、業務として捉えてはいけません。
数字では測れない、愛情を持って親身な対応をしているかどうかが重要です。
日々の忙しさの中で「やってられない」と思う人は、幸せホルモンを出すことを業務だと捉えてしまっています。
幸せホルモンを出すのに必要なことは、人間関係の構築や、人との接点を作っていくということ。
数値やエビデンスで動くのではなく、患者さんに寄り添うことを大切にしてください。
また、患者さんはひとりひとり、考え方も生き方も違います。
欧米では、入所する際に必ずどのように呼ばれたいかを確認します。今回、発表にもあったように患者さん個々の意見を尊重しながら実行していたのは大変良いと感じました。
患者さんとの接点が増えていけばいくほど、幸せホルモンの効果も増していきます。全員が率先して出していくよう取り組んでいきましょう。
今回考えたことを継続しながら、人と接する方法について更に注視し、これからも研究を行なってほしいです。