Vol.348 2026年度新社会人入職研修を開催しました

次に、健育会グループが取り組んでいる「Our Team経営」についてお話しします。
健育会グループは全職員参加型の「Our Team」による経営を行っています。
自分が所属する部署のことだけでなく、別の病棟や施設の経営についても全職員が共に考え、工夫を凝らし、より良い方向へ導いていく体制を取っています。
財政状況が厳しさを増す昨今の医療業界において、有事の際にも全員で支え合える「チーム医療」が確立された病院こそが真の価値を生み出します。

実際に、新型コロナウイルスのミニクラスターが発生した際、職員の人手が不足して患者さんへの配膳が間に合わなくなるというピンチを迎えました。そのとき、職員たちは率先してサポートに乗り出し、事務職や理学療法士などが配膳を担ってくれました。
健育会グループではこのように、誰かが困っているときには職種を越えて互いを助け合うチーム医療がしっかりと確立されています。

また、「Our Team経営」には「安全」「確固たる経営」「愛情を持って親身な対応」という3つの要素が含まれています。
これらの要素は順番が極めて重要です。まず第一に、患者さんに対して確実な医療を提供する「安全」が求められます。次に、経営基盤が安定し、職場環境を改善できるような「確固たる経営」を確立します。そして、これらの環境が整い、職員の皆さんに心の余裕が生まれたとき、「愛情を持って親身な対応」を行うことができるようになります。
働き始めたばかりの皆さんが、すぐに「Our Team経営」の本質を理解することは難しいかもしれません。まずは、患者さんやご利用者、そしてそのご家族、業務に関わるすべての人たちにしっかりと挨拶をすることから取り組んでください。

最後に、「人間の尊厳は皆、平等である」ということについてお話しします。
世間ではよく「人の命は平等である」と言われますが、実際に医療・介護の現場に立っていると、その理想を実現することがいかに困難であるかを痛感させられます。
私自身、社会的な立場の違いや状況、タイミングなど、さまざまな理由によって、現実には人の命が平等に扱われていない場面を多く目にしてきました。