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ミッション(使命):光り輝く民間病院グループ

  • 健育会グループにはMVV:ミッション(使命)、ビジョン(長期目標)、バリュー(価値)がある。ミッションは「組織は何のために存在するのか。社会に対してどのように貢献するのか」を示したものであり、経営の基本的な考え方である。
  • 健育会グループのミッションは「光り輝く民間病院グループ」である。
  • 医療であっても税金の無駄遣いは許されない。そうでなければ、医療が国を滅ぼすことになるからである。
  • 民間が知恵と工夫で地域の医療を支えていくことが必要である。民間病院としてしっかりと光り輝き、利益をしっかりと出し、社会のためにしっかりと尽くす、というのが我々のミンション(使命)である。

民間の強みとは。

  • 民間の強みは「責任を取る人間が明確」であり「決断のスピードが早い」ことである。公的機関はその点が曖昧であることが多く、また様々な決め事にも時間がかかるのが欠点である。
  • その最たる例が、東日本大震災時の石巻港湾病院(現 石巻健育会病院)である。
  • 2011年3月11日の東日本大震災において、石巻港湾病院は建物の1階の天井にまで達する津波で、壊滅的な被害を受けた。しかし残念なことに、民間病院であるがゆえに、公的な支援はほぼ受けることができなかった。
  • 健育会グループはグループの総力をかけて人員や物資を送り、病院を支え、医療を継続した。同時に、被害を受けた1階の改装工事も急ピッチで進めた。その結果、石巻港湾病院は約5ヶ月後に完全復旧を果たし、そしてその後2015年には津波の影響のない地域に病院を新築移転し、病院名も「石巻健育会病院」と新たにして現在に至っている。
  • 対照的に、近隣の公立病院は津波の後、3日で復旧を断念して総員退避し、全ての患者さんは他の病院施設に搬送された。その後、その公立病院が別の場所に移転、医療の提供を再開したのは2016年9月、震災から約5年半後のことだった。
  • この例からもわかるように、民間というのは「決断のスピード」が早く、時に大胆に行動することができるということである。
  • 北海道胆振東部地震においても、北海道の花川病院に2か所からフェリーを経由して支援物資を迅速に送った。これが民間の強さ、そして健育会グループの強さであると考えている。