
皆さんの中には目的を持って医療、介護の仕事を選んだ方もいるでしょう。そんな皆さんにはすでに「使命感」が芽生えているはずです。
一方で、まだ「使命感」を抱けていないという方もいるでしょう。卑下することはありません。皆さん一人ひとり、様々な理由を持って医療、介護の仕事に就いた経緯があるはずです。
これから少しずつ「使命感」を育てていきましょう。
そして、半年後には医療人であると自覚できるようになってください。
難しいと感じたら、一人で抱え込むのではなく、私たちに頼ってもらってかまいません。私たちは皆さんをしっかりとサポートしていきます。
「使命感」を育てていくために必要なことは2つあります。
ひとつは勉強です。皆さんは教科書で勉強してきたことを、これからは実際に患者さんやご利用者と触れ合って実践していきます。
学んできたことと、実際に経験することにはかなりの違いがあるはずです。
皆さんが現場で実力を発揮できるような教育を、私たちはしっかり行っていきます。
健育会グループは「使命感」を育てるための勉強会や、学会活動を積極的に行っています。研究発表会をする機会も多くあります。
勉強は一生しなくてはなりません。日々の業務の中で勉強をすることは大変だと思います。しかし真摯に打ち込み、努力すれば確実に「使命感」は生まれてきます。

「使命感」を育てるために必要になってくる、もうひとつのことは「周りに評価される」ことです。
患者さん、利用者、上司に評価されることが仕事の励みになります。
健育会グループの中では、個人が褒められたことを、チームが褒められたこととして表彰するしくみがあります。
毎月、各病院、施設から推薦される「病院の運営」や「質の向上」に著しい貢献をした職員の中から「最も輝いた1件」に「理事長賞」が授与されます。良い活動を表彰し、全員で共有するしくみを作り、皆さんの中の「使命感」が育っていくような環境を、私たちは整えています。
「社会人としての責任」「チームワーク」「使命感」を意識し、日々の業務に打ち込んでいってください。
私の講話に続き、新入職員の方々にプロとしての意識を育んでもらうため、花川病院がスポンサーを務めるプロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」の折茂武彦代表に、ご自身
の経験に基づいたプロフェッショナルについてのお話をしていただきました。