Vol.350 「第21回TQM活動発表セミナー」が開催されました

TQM活動で欠かせない要素に「標準化」があります。情報共有は、共有項目が明確で記載方法も標準化されていることが求められます。「食事は柔らかく」と共有されたとしても、どの程度の柔らかさかが標準化されていないと、個人の解釈でばらつきが生じ、組織として機能しません。しおんの「食事ケア情報共有体制の構築」は、情報共有の基本を振り返ることのできる非常に印象的な発表でした。

今回の発表で心に残るテーマの中に、排泄介助への取り組みがあります。ライフサポートひなたの「排泄予測支援機器と排泄用品選定の見直しによる経費削減」と、喬成会介護事業部の「老健オアシスにおける脱オムツの改善率向上」の2チームは、審査員の中でも非常に高い評価を受けました。ライフサポートひなたは、ハイテクノロジーな「D Free」を活用し、時代の進化に伴い組織が柔軟に対応する仕組みの変え方を示した良い試みでした。
一方、喬成会介護事業部は、モニタリング表やベッドサイド表を活用したオーソドックスな取り組みながら、他部署との連携を強化した波及効果の考え方など、TQM活動の手本となる素晴らしい内容で、審査員特別賞に選出しました。

後半ではケアポート板橋の「ケアマネジャーのシャドーワーク削減に向けた適切な提案体制の構築」が大きな評価を受けました。シャドーワークという問題を自ら定義し、問題点を突き詰めた姿勢が素晴らしかったです。地域資源不足による負担を軽減するため、相談・資源リストを作成し、対応フローを統一して定型業務に落とし込み、業務を減らすのではなく拡張しながら効率化し、横展開まで広げられる資源を作りだした、チャレンジ要素の高い活動でした。
また、石巻健育会病院の「院内におけるカテーテル関連感染症の発生数の削減」は非常にオーソドックスで、TQM活動の本質を見事に表す取り組みです。TQM活動に新たに参加された方々は、今後活動を行う上でぜひ参考にしてみてください。

今回の発表は全体を通し、課題の複雑化もあってか、チームによって活動内容に差があるように感じられました。
しかし差があることは一概に悪いことではありません。発表を通じ、それぞれの違いや情報を共有して、Our Teamでお互いに研鑽し合ってほしいと思います。
TQM活動発表セミナーは、拝見する私自身も、健育会グループも、皆さん一人ひとりにとってもキャリアアップに繋がる素晴らしい会です。また来年、更なる成長を遂げた皆さんの発表を拝見できることを心から楽しみにしています。

活動を継続させていくこと、その毎日の小さな積み重ねが健育会グループ全体を大きく成長させる力となります。各病院・施設や多職種間で常に互いを高め合い、Our Teamの精神のもと更なる躍進をしていくことを期待しています。