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平成30年2月10日(土)、東京コンファレンスセンター・品川にて、健育会グループ第12回TQM活動発表セミナーを開催しました。

今回のTQM活動発表セミナーには、審査員4名・ご来賓21名に加え、健育会グループからは医師・看護師・薬剤師・放射線技師・臨床工学技士・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士・介護福祉士・事務・管理栄養士・調理師・ケアワーカー・医療相談員・介護支援専門員と他職種に渡る職員約200名が集いました。

セミナーの冒頭、私からは以下のような話をしました。

健育会グループ第12回TQM活動発表セミナー

健育会グループ第12回TQM活動発表セミナー

TQM活動発表セミナーも12回目となりました。抄録を見て、「継続は力なり」ということを感じました。それはどういう事かと言いますと、日々の業務に密接に関わっている演題が多いことです。TQM活動発表セミナーを始めた当初は、TQM活動発表セミナーのためのTQM活動というような演題が散見されていましたが、本日は演題から「日々の業務の中でもっと改善しなければと感じて、具体的に活動に取り組んだ内容」であると感じました。そこから、職員の皆さんが日々、「医療・介護の質を上げる」「業務を改善する」ということに真剣に取り組みながら仕事をしている姿が、私の頭の中に浮かびました。
TQMはトータル・クオリティ・マネジメントの略です。マネジメントというのは、「人が物や情報、時間を使って物事を成し遂げる」ことです。そしてトータル・クオリティ、すなわち、「医療・介護の質」あるいは「今までよりも、より効率的な業務」をマネジメントすることが、TQM活動の目的です。しかしTQM活動をTQM活動としてだけで終わらせてしまうと、この活動の意味が半減してしまいます。TQM活動の成果を、是非、病院・介護施設全体の運営の力にしてほしいと考えています。そのためには2つの方法があります。
1つは、TQM活動の成果を、病院・施設全体に浸透させていくことです。もし今までの業務とやり方が違うのであれば、TQMのチームのやり方をベースに、職員の皆さんがその新しいやり方に沿って業務を改善していくことが必要です。
またもう1つは、TQMの考え方や手法を、日々の業務に取り入れていくことです。例えば、日常的に起こり得る例として、病棟で突然スタッフが辞めてしまって、ある期間を少ない人数で病棟運営を行なっていかなければならなくなるようなこともあるかもしれません。そのような時も、皆がパッと集まって簡易的なチームを作り、どうしたら少なくなった人数で、質を落とさずに業務を遂行していくかということを話し合い、問題を解決していくことです。
このように日常にTQM活動のやり方が浸透させることができれば、TQM活動発表セミナーを12回も開催してきた甲斐があると感じています。今日の発表を非常に楽しみにしています。

健育会グループ第12回TQM活動発表セミナー

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